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2007年5月29日 (火)

【人生】有馬温泉での新鮮な体験

 先週、家族で有馬温泉に旅行に行った。いわずと知れた天下の名湯、関西の奥座敷、秀吉もこよなく愛した日本3大名泉の一つだ。
 江戸時代の温泉番付では、東の大関(トップ)の草津温泉に対し、西の大関は常に有馬温泉だった。


 初夏の清々しい空気と若葉をめでながら、のんびりと露天風呂に浸かり、贅沢なご馳走を頂くというのは、月並みな言い方だが、素晴らしい。


 有馬温泉には「金泉」「銀泉」と呼ばれる色の異なる温泉が有名だ。金泉とは鉄分を大量に含むもので源泉からでて空気に触れることで鉄が酸化して錆びたような色に変色する。一方で銀泉は、普通の透明な色である。


 住所は神戸市北区有馬町とあるが六甲山のふもとで蓬莱峡という峡谷を上ったところにあり、土産物屋が立ち並ぶ温泉街は大変な坂にある。


 ここ有馬温泉で私が新鮮な経験をしたのは、「有馬玩具博物館」だった。ちょうど温泉街から一本中に入ったところにあるこの建物は、6階建てでしっかりとした鉄筋のビルだ。


 よく温泉街で見かける●●博物館のような子供だましと違い本格的なものだ。かつて黒いデザインで江戸末期から明治、大正と一世を風靡して海外にも有名になったからくり人形「神戸人形」。


これにちなんで作られた博物館だけあって、世界中から集めたからくり人形のコレクションは圧巻だ。100体以上のからくり人形は中の機構構造が見えて、ボタンを押すと動きだす。


 大学時代の機械工学や機構学、機械設計の授業を思わず思い出し、一体一体なかの構造を分析しながら見ていったので時間があっというまにたってしまった。

 この他にもドイツのバーデンバーデンという温泉で有名な町を模したジオラマなどは10畳間一杯くらいに広がり、本格的なコレクションで一見の価値がある。

 この他にも日本はもとよりヨーロッパを中心に本格的なブリキのおもちゃ。
ドイツの木工の手作りおもちゃ。現地でのきちんとした映像取材をもとにした、くるみわり人形の展示などなど。ITを使った映像プレゼンも効果的で説明員も分かりやすく専門的だ。海外への研修も行なうほどの熱の入れよう。思わずかたずを飲んで見入ってしまうほどである。


私がここを訪れたのは一泊二日の初日で午後2時少し前である。一階の入り口で入場料を払おうとしたら、おもちゃを手作りで作れる工作教室が今から始まるというので、思わず申し込んだ。


まずは電動の糸ノコの使い方の練習をした。直線、カーブ、鋭角のギザギザ。肩の力を抜き、板を自分の正面に置き、板をゆっくり下絵の線に沿って動かす。少々線からはみ出ても無理に力付くでもとに戻さず、ゆっくり流していく感覚。

 生まれて初めて電動糸ノコを使う私としては本当に新鮮な経験だった。とにかく集中力が求められる。下絵の線の先端をじっくり見ながらゆっくり板をうごかしていく。しかし、力が入りすぎると線からはみだしてしまう。本当に一歩一歩、というより1ミリ1ミリといった感じだ。


練習で素早くコツを掴めたと感じた私は大作に挑戦することにした。ここでは、有名なプロの方が描かれた型紙が何十種類もあり、毎回異なる作品に挑戦できる。リピーターのお客さんも多い。


 私は、16cm×16cmの正方形で厚さ2cmの板から、十二支をもとにデザインした木製パズルを選んだ。正直一番難しく、また出来上がった作品としては一番値の張るもので、挑戦しがいがあった。時間は2時間だ。

 とにかく集中力である。一度板に糸ノコを入れると一本のつながった線を切り終えるまでは集中し続けなくてはならぬ。


結果日頃の色々なことがすっきりと忘れることができた。


何しろ、ほかごとを考えでもしようものなら、すぐさま下絵の線からはみ出してしまい、無理に力を入れれば糸ノコの刃物が外れ、機械は空回りし、大変危険な状態になる。


強制的に集中すべき環境が、他の事は考えない心地よい気持ちに誘ってくれた。座禅で深く入った時の精神的トリップにも似ている。

そうしている内に、いまやっていることは、人生そのものような気がしてきた。

一枚の板全体を見て、下絵をデザインする。これは長期的視野で、ありたい自分、なりたい自分を思い描く。


しかし、その「夢」が一旦現実に目指すべき「目標」に変わった瞬間からやるべき事は変わる。


目の前を見て一歩一歩、1ミリ1ミリ。ほかごと考えず、ただひたすら集中する。そして、長い長い時間積み上げて出来上がる人生という大作。


確かに出来上がった作品を見つめて、余韻に浸るのはいい。でも、その時おもう。他ごとを忘れ、一瞬一瞬に集中しトリップしている時間の素晴らしさと懐かしさ。


結果ではなくプロセスが大事とはよくいうが、プロセスこそ楽しいのだ。その時強く実感した。また作りたい。これも人生と同じだ。
出来れば今度は自分でデザインした作品を作ってみたいものだ。


これこそ、仏教で言う「三昧の境地」(ざんまい:心を一つのものに集中させてえられる安定した穏やかな精神状態、瞑想)というのだろう。また、一つ勉強になった。


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