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2007年6月11日 (月)

【人生】シニアの理想の趣味とは?

 年金記録が宙に浮きお国への信頼は地に落ち、介護をあてにしていた業界最大手のコムスンがお年寄りを食い物にする不祥事。

 国や組織、企業にばかり頼るのではなく、自分のことは自分でやる、真の自己責任が益々求められるのだろう。特にシニアの生きがい、趣味などはなおさらだ。

今日は、シニアにとって理想の趣味について考えてみよう。まずは手始めに少し私の父の趣味について話したい。これがまたシニアの趣味としては大変素晴らしい、理想(?)の趣味の条件を満たしたものだと思うのだ。

 父は現在73歳。実家の名古屋に住んでいる。長年、建築の元請けの仕事をしていて、今も商売の看板はあげているが、実際は楽隠居に近い。体も健康で余生を送るには理想の状況だ。

 本来遊び人の血があるのか、若いときから趣味は多彩な人だった。当時は水上スキーやカクテル作りなどちょっと『ハイカラな』ものに凝っていたそうだ。

 しかしご多分にもれず結婚して子供ができ、仕事に追われるようになると、なかなか趣味に興じる時間はなくなった。

 ここ20年ほどは多少余裕が出てきたのか、暇をみて好きなテレビ番組をVHSのテープに録画したり、家庭用ビデオカメラで色々とってコレクションしている。熱狂するというほどではないが、いい暇つぶしにはなるという程度だった。

 しかし先日私が実家に帰ったとき、父が新しい趣味に『ハマっている』姿を目にした。その趣味というのが金魚の飼育だ。

【人生】シニアの理想の趣味とは?

 金魚といっても、一匹何千円、何万円もするものではない。もとは縁日の金魚すくいで取ってきたものだ。それが毎年毎年、どんどん繁殖を繰り返し、今では五代目まで展開させている。

【人生】シニアの理想の趣味とは?

 孫(私の弟の娘、姪)が飼っていたものを中国に引っ越すというので引き継いだのが、そもそものきっかけだった。孫から預かった以上、死なすわけにはいかず、気合いが入り、使命感がでたそうだ。。

 私も実際飼っているところをみて驚いたが、昔の子供部屋を一部屋まるまる金魚の飼育部屋にしてしまっていた。

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 たかがお祭りで取ってきた金魚を飼うのに水槽一つで十分じゃないかと思うだろう?それがあにはからんや。部屋中に、大きさの違う金魚を区分けして、5つも6つも水槽を並べている。親、子、孫と代が違うと自ずと大きさが違うのでそれで水槽を分けているのだ。

 それだけではない。水槽に入れる藻まで自家栽培している。これも大きな漬物おけのようなプラスティックの樽を部屋の外のベランダに3つ4つ置き、たっぷりと水を張り、そこにたくさんの藻(まるい球根のような玉状の株がついている本格派)を浮かべて育成しているのである。これも元の株は親戚からもらったものらしい。今ではちょっとした、ブリーダー(ペットなどをプロとして繁殖させ販売する仕事)感覚だ。

  しばらく世話をやいているのを横でみていた。これが実に根気のいる手間暇かかる仕事だ。まず、たくさんある水槽全体ををじっーと観察している。30分ほどみていただろうか?まさに我が子を見守る親の眼差しという感じだ。

 一つの水槽で泳いでいる4、5匹をじーと観察していて、水面で口をぱくつかせているのに気が付くと、水中の酸素が足りないから、水を変えてやるとバケツに水を汲んできた。

 しかし、水の入れ替えが一番神経を使うのだといいながら、細いチューブをつかって長い時間をかけて注意深く入れ替えする。それを飽きもせずじっと見ているのである。これだと時間が経つのも忘れるのだろう。これなら暇を持て余すこともあるまい。

 驚くのはほとんどお金をかけていないことだ。水槽も樽も建築の廃材のリサイクルでコストはかかっていない。もっと驚いたのは、病気になった金魚を治すのに、専用の薬を買ってくるのでなく、なんと食塩をつかっていた。

 本人に聞くと『昔、塩で治したことがあった。念のために水族館に電話をかけて質問して確認したから大丈夫。』だそうだ。よくも、そこまでやるなって感じだ。

 さらにいうと、孫から預かっているだけに配偶者である母も大変協力的だそうだ。

 それに一番いいのは、毎日金魚の成長していく姿に元気づけられたり、新しい子供たちが生まれてうきうきしたり、日々変化があるのがいいのだ。連続ドラマを毎日見ているのと同じで次の日が来るのを、わくわくして楽しみにできる。

 勿論、孫か帰省してきた時は喜んでもらえる。孫孝行もできるというわけだ。

 これはシニアにとって理想の趣味の条件にぴったりではないだろうかと思う。以下箇条書きで整理してみる。
 
(1)暇を持て余さない。(世話に手間暇かかる)
(2)お金があまりかからない(リサイクル)
(3)誰かのお役にたつ、感謝される(孫のため)
(4)気楽に長く続けられる(リスクは小さい)
(5)孤独に耐えられる(一人で楽しめる)
(6)友達ができる(金魚の趣味サークル)
(7)配偶者の理解(孫のため)
(8)毎日変化がある(金魚の成長、誕生)
(9)体や手先を使いボケ防止になる(金魚の世話に体を使う)
(10)創意工夫でき飽きがこない(人に聞いて工夫し問題を解決)
(11)生きがい、使命感が感じられる(やったことが報われる、誰かに必要にされる)

 特に(5)孤独に耐えられる、は大切だ。北欧のスゥェーデンやノルウェーでは『ゆりかごから墓場まで』で社会保障の考え方が進んでいる。かの地では趣味について、こんな風に語り継がれているそうだ。

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 人間がこの世に長く幸福に生きていくためには、ある場合、趣味はお金以上に大切である。そして次の二つの趣味が必要だ。一つはよい友達と付き合える趣味。もう一つは、一人でも孤独に耐えられる趣味である。

 特に配偶者や友人にも先立たれ、自分一人で死に直面しなければならなくなった時にこそ、死ぬまで続けられる、品の良い質の高い趣味が死を穏やかに受け入れ、孤独から救ってくれるのである、と。

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 高齢社会とは何も介護や年金の問題だけではない。人が死ぬまで、生き生きと生きがいを持って生きていけるか、ということも大切なテーマだ。仕事中毒で日本を支えてきた人たちこそ良質な趣味を持つべき時がきたのではないだろうか。

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