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2007年8月 1日 (水)

【旅行】伊勢志摩の旅〜本当のおもてなし

 伊勢志摩の旅の初日、伊勢神宮参拝を終えて私はバスで鳥羽に向かった。近鉄鳥羽駅には、本日の宿であるタラサ志摩への送迎バスのりばがある。

 ついてみると立派なラウンジがあってすでに同じ目的地を目指す先客が何人も待っていた。

 私のイメージでは、タラソテラピーを目玉にしたリゾートホテルと聞いていたので、セレブのご婦人か若いOLの女性客ばかりかと思ったら、意外にも家族連れや中年の男性客も目立つのだ。

 資料を読むとタラソテラピーとはギリシャ語の「タラサ」=海と、フランス語の「セラピー」=「療法」からなる 造語で、海水、海藻など、海の資源を用いて身体を内側から活性化させ自然治癒力を 高めていく海洋療法だそうだ。

 ちょっとおしゃれなラウンジを後にした我々はバスに乗り込む。伊勢志摩の独特の海岸の景色が眼下に続く。おだやかなうち海に所々にぽっこりとした島々。海岸もいったりきたりのゆるやかな稜線。

 なんと行っても、そこかしこに真珠の養殖の棚が景観の中に絶妙にマッチし海面に浮いている。

 バスに揺られること約30分。どんどんと都会の雰囲気から伊勢志摩の美しい自然の中のリゾートにやってきたなという開放的なリラックスした気分になる。

 バスはしばらくして、視界が大きく開け、目の前には大きな砂浜を望む立派なホテルが現れる。ここが今日の宿だ。

 妻の方は何時間も先に到着しお目当てのタラソテラピーを楽しんでいる。ホテルについた私は一人部屋に向かった。

 もともとこのホテルを選んだのは妻で、私は伊勢神宮に参拝できるのと、ホテルのおいしいご馳走目当てでついてきたわけで、あまりホテルのことは知らなかったし特に興味もないし、期待もしていなかった。

 それにホテルについてからの予定は特になかった。まあ言ってみれば、妻のお供である。

 玄関ロビーを入ってから全面は白いビーチと大きく真っ青な海が広がり景色は素晴らしい。

 部屋に一人でついた。当然妻はタラソテラピーの真っ最中。全室オーシャンビューのホテルなので景色はいい。天井も高く、部屋も広くてゆったりしている。くつろぐにはもってこいだ。

 することもないのでテレビをつけて、ホテルの案内のビデオを見た。タラソテラピーとエステやプールなど21コースの説明、そして健康に気を付けたというレストランの説明が続く。

 驚いたのは本場のフランスと同じ気候や海水の条件をだすためには、ここ伊勢志摩の立地が一番いいこと。一人辺り何トンもの海水を使用するので海辺でなくてはならないということだった。

 『コースは全部で21コース。すべてご体験いただくには、5泊6日が必要です。』というリピート客作りを意識したナレーションは少し笑った。

 見ていて目を引いたのは結婚式場だ。エーゲ海の青く深い海の色と、真っ白な白壁の家々という、外国映画に出てくるようなイメージの教会なのだ。

 すべて透明なガラスを基調に真っ白な壁とバックは真っ青な海。白い十字架が全面ガラス張りのバージンロードと垂直にクロスし真っ直ぐ大海原のなかに吸い込まれていく。

 いかにも大自然の伊勢志摩ならではの西洋風『借景』である。僕が女性でもここで結婚式できたらなと自然に憧れるだろうと思った。

 しばらくして妻が帰って来て、タラソテラピーの感想を聞いた。『すごいよかったよ。肌にもいいのが実感できた。』と。大変リラックスしているのが普段と違う表情でよく分かる。まあ、とりあえず良かった。お供としては安堵した。

 さあ、待ちに待った食事の時間だ。一様フランス料理のコースらしい。宿泊のパックに入っているらしく妻が食券を渡した。

 内容は普通の結婚式に出てくるようなメニューだ。特徴はやたらミネラル・ウォーターの種類が多いこと。ざっと30種類はあるだろうか?

 水へのこだわりはわかるが、どれを頼んでいいか分からないので、ルイ14世が愛したという炭酸入りのものを頼んだ。

 メニュー自体は普通なのだが、素材は伊勢志摩でとれる新鮮な魚介類を中心にしたもの。少し他と違うのは味付けだ。

 こてこてしたソースは使わず素材そのもののだしを生かし、全体に薄味で塩分は控えめだが、品があって美味しくいただける。カロリーも低く健康的だ。

 このホテルは、全体として『ロハス』の思想とコンセプトへのこだわりがあるとのことだ。

 最近時々耳にするこのロハスという言葉だか、「Lifestyles Of Health And Sustainability」の略。

 一般的な説明では、「地球環境保護と人間の健康を最優先し、持続可能な社会の在り方を志向するライフスタイル」となっている。
 また、このライフスタイルを実践しようとする人を「カルチャラル・クリエイティブ」と称し、「地球環境を含め、人間関係・平和・自己表現や自己表現に深い関心を持つ人々のこと」というそうだ。

 要するに簡単に言うと、売上、利益、生産性、合理化、経済成長、効率、物質主義、お金、権力、競争、排他的、上下関係、お酒、接待・つきあい、新地のクラブ(?)などなどこれまでの『男性的競争社会の価値観』から、すべてを根本的に見直そうというものだ。

 それをホテル全体の経営に活かそう、貫こうというのだろう。聞けばここの経営者は海外の有名絵画を多数あつかう、著名な美術商らしい。道理でセンスがちがう。

 そういわれると、部屋に飾られた絵や調度品などはかなり本格的で工夫をこらしているのがわかるし、書籍が無料で借りれるが、美術書や芸術などのセンスのいい本を厳選している。

 そういわれると他にも気になることはいくつもある。このホテルはコンビニがない。ショップも狭くブランド品はない。

 レストランも和食と洋食一つづつしかない。朝食はバイキングだか、小松菜ジュースなど自然のものが多く、全品カロリー表示がついている。

 またロビーにも廊下にもどこにも時計がない。バスも一時間に一本。タバコの自販機はあるけどわざわざ、目隠しになる壁の裏に誰の目にもつかず隠しておいてある。

 つまり、機能的で便利でエキサイティングで刺激に溢れ、合理的なものはないのだ。

 さらに私が一番気に止まったのはここの従業員の接客だ。しっかりと教育を受けているのは分かるのだが、どこかマニュアル的な冷徹さや形式的なところがない。

 田舎臭いところもあるし、スピードもゆったりしている。都会の高級ホテルと比べると(大変失礼な言い方だが)どんくさいかもしれない。

 しかし、礼儀は正しいし、上辺のウソくささや鼻につく嫌らしさがなく、心底お客様のために『一生懸命』やっているのが素直に伝わる。

 夜10時回った時間に食事を終えてエステコーナーの前を通った。店じまいをしていた女性のスタッフが、『いかがですか?』と勧めてきた。『私も実際やっていてもう気に入っているんですよ。どうですか?』

 お客にものを勧めるというより仲のいい親友に心からどう?と言っている感じだ。

 また朝食の時一人のボーイさんに『向かえのビーチはプライベートビーチですか?』と質問したときだ。明らかに中国人と分かるたどたどしい受け答えをしたので、『ここも他と変わらず人件費の削減か』と思って少しがっかりしていた。
 しかし、しばらくして彼が『ここは私たちの所有ではありませんが、自由に海岸で泳いで頂けますよ。』とたどたどしい日本語で必死に説明してくれたのだ。
 プライベートビーチかどうかだけ答えれば済むのにである。

 ここのホテルがどれほどの来客があり、売上がどれ程か知れない。仕事でないから、ここの決算書を見て詳しく分析したわけでもないが、まあ妻は義母を連れて是非また来たいと有頂天だ。

 この時私は一つのことを思い出した。もともとhotel(ホテル)の語源は、hospital(病院)と同義で、主人(host)が見知らぬ人を客として、歓待して泊めるところがベースである。

 さらにこの言葉が発展して、hospitality(歓待、『おもてなし』)という言葉が生まれたという。

 アメリカの南部に行くと本当に心暖まる親切に出会うことが多いが、これをSouthern hospitality(サザン・ホスピタリティー)というようにな言い方をするがまさにこのことをいうのだろう。

 都会の雑踏と喧騒でストレスをため身も心も傷付いた人々を心から癒す場所。ホテルであれ病院であれ、心も体も癒す心からの『おもてなし』の空間なのだろう。

 そんなことを感じながら夫婦共々心も体もリラックス出来た伊勢志摩の旅だった。


【問い合わせ】タラサ志摩

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