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2008年2月 3日 (日)

【教育】『天才エジソンの秘密』母が教えた7つのルール

 さてテレビのドラマでも話題のエジソンの母であるが、実際のエジソンの母は一体どんな人で、どんな教育方針だったのだろうか?

 実は私が卒業した名古屋市にある東海高校では昔から有名な話がある。それは地元トヨタの御曹司と呼ばれる人が我々の学校に通っていた時のことだ。

 この生徒が教室にいると担任の教師が彼の靴下に『つぎ』が当たっているのを見つけ質問したそうだ。

 『君の家のような大金持ちがつぎのあたった靴下を履くとは驚きだな。一体誰がそれをぬったんだい?』

 するとその生徒は『これは私の母親が自分で縫いました。』と。質素倹約を旨とする三河の土地柄をよく表した話である。

日産自動車や日立グループなどの親会社日産コンツェルンの創始者、鮎川義介(あゆかわ よしすけ)。

 そのお孫さんで一時女優の杉田かおると結婚してマスコミから騒がれたこともある、ベンチャー企業向け投資などを行う『テクノベンチャー』会長兼社長、鮎川純太さん。

 彼は昔の知り合いで彼がまだボストンのMIT(マサチューセッツ工科大学)に留学しているおり、彼の自宅に泊まりにいって直接聞いた話がある。

 『うちの家はよく財閥なので普通と違うだろうといわれますが、そうでもないんですよ。』と。ただ次の瞬間少し間をおきながらこう語った。

 『ただ普通と違うところが2つだけありましたね。一つは食べ物でも何でも本物しか手にとらないことです。ですからよく祖父(鮎川義介)は一流の料亭やレストランからコックを直接家に呼んで料理を作らせていましたね。』

 『それからもう一つはこと教育のことになると家中非常に熱心でした。特に母親は教育には大変うるさかったですよ。』と。

 つまりエジソンに限らず立派な家の子女教育とは母親の教育次第ということだろう。

 それではエジソンの母親は一体かの天才を育てるのにどんな苦労をしたのだろうか?

 ここにこの謎を解く上でのよい本がある。それがこの幸田ヘンリー著の『天才エジソンの秘密 母が教えた7つのルール』である。

 もともと法律家の著者が集めた資料に基づいて、書いたもので、従来のエジソンに関する著作とは少し趣が異なる。

 確かに天才エジソンが素晴らしいことはいうまでもないことだが、しかしその教育方法、特に母親のとなると、大変興味深いと同時に今後の日本の教育全体に大きな指針になろう。

 この本の良い点として、その要点を7つのポイントにまとめている点である。
 特にその中でも以下の3つのポイントが重要と思われるのでそれぞれにコメントしたい。

 『●ルール1 無条件の愛で包む』は当然だ。しかし学校から排除され家庭に半ば引きこもりがちなエジソンにとって母親は教師であり友達でもある。

 母親の愛はその知的発育にも情操教育の面でももっとも影響がある。『無償の愛』、『無条件の愛』はもっとも重要だろう。

 次に『●ルール3 知的好奇心を育てる』。エジソンの伝記を語る時必ず出てくるのが子供の頃、興味をもったことには必ずナゼナゼと執拗に質問しつづけたというエピソードである、

 この時大事なことは決して答えを誤魔化して答えないことである。例えば『赤ちゃんはどこから来るの?』、『虹はどうして出来るの?』、『雨はどうして降るの?』などである。

 これに対して『コウノトリが運んでくるのよ。』などと相手が子供だからといってバカにした答え方や曖昧な文学的な答え方で誤魔化そうとしないことである。

 例え時間がかかっても辞書を調べるなどして正確に教えることが肝要なのだ。

 私が最も重きを置くのは『●ルール5 失敗は最高のレッスンである』だ。天才の多くは皆失敗からまなんでいる。

 エジソンにとって一番有名な言葉、『天才は99%の汗と1%のインスピレーションからなる』。これもかの電球を発明した時の逸話が本になっている。

 彼は何度も何度も実験を試みるが全くうまくいかない。しかし、一番最後に京都の石清水八幡宮の竹をフィラメントとして使って電球の発明を成功させたのだ。

 かのロシアの小説家、トルストイは、『子どもには、すべての最も大きな可能性がある。』と述べている。一度や二度の失敗でめげることなく、何度も挑戦する意欲や姿勢が大切なのだ。

 『あなたは出来るのよ。必ず出来るわ。だから挑戦するのよ。』と母親が励ませばどんなこどもも必ず可能性を最大限発揮するに違いない。

 以下がこの本の概要である。大いに参考にしていただきたい。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


『天才エジソンの秘密 母が教えた7つのルール (単行本)』
天才エジソンの秘密母が教えた7

幸田ヘンリー (著)
価格:¥ 1,575 (税込) 出版社: 講談社 (2006/3/30)

【出版社 / 著者からの内容紹介】

誰が発明したのか、知っていますか
ハイウェイ、ベニヤ板、強化セメント、ゴムの絶縁体、発電機……

すべて、学校を3ヵ月で退学、学歴ゼロ、耳の悪い少年であったエジソンによる発明である!

【人を伸ばす7つのルール】
●ルール1 無条件の愛で包む
●ルール2 感性を磨く
●ルール3 知的好奇心を育てる
●ルール4 考えることを楽しむ
●ルール5 失敗は最高のレッスンである
●ルール6 ハンディキャップは特長になる
●ルール7 他人との交流を楽しむ

エジソンは誰もが知っている天才。 なのに「電気を発明した人」くらいの知識しかない人が、ほとんどではないでしょうか。

この本は、エジソンの大ファンである著者が、何千点もの発明品のコレクション、資料に基づいて調べ上げた知られざるエピソードが満載。

蓄音機を発明した当時、エジソンは耳がほとんど聞こえなかったなんて、知ってましたか?

音が聞きたくて仕方がなかったエジソンが、ピアノに噛み付いて、その振動で音をかすかに聞いていた時に、「音は振動だ!」と発見。

レコード盤の小さな溝につけられた凸凹を、針がその微細な振動を捕らえてホーンによって音が拡大される蓄音機の原型が、それで出来たんだそうです。

そのエジソンが、ガジガジかじった歯型のついたピアノは、今でもエジソンの自宅に大切に保管されているそうです。

そんなエピソードが、始めから終わりまで目一杯披露されています。

天才エジソンが、どういう環境の中で形作られていくのか、興味深く書かれています。

【記憶に残したい素晴らしいフレーズ集】

◎『チャンスは衣をかぶってやってくる。だから見逃してしまうのだ。』(2〜3頁)

◎『幸運は、機会と準備が一致したときに実現する。』(2〜3頁)

◎『頭は筋肉と同様、鍛えるほど強化される。』(2〜3頁)

◎『いつでも必ず、もっとよいやり方がある。それを探せ。』(2〜3頁)

◎『幼いトーマスは、不思議なことを「なぜ、なぜ」と追求することが素敵なことを知っていたのである。』(58頁)

◎『感性は磨けば磨くほど輝きを増す。感性が強く反応するとき、感動が生まれる。感動が継続すると情熱になる。情熱を持った人間はエネルギーにあふれる。』(62頁)

◎『ダイヤモンドは、ほかのダイヤモンドによって磨かれて輝きはじめる。人が他人との交流によって磨かれて成長する。』(182頁)


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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