旅行・地域

2007年8月 3日 (金)

【旅行】太宰府発見〜旅で見つけた芭蕉の夢

 さて茶店をでた私はしばらく菖蒲池の周辺を回ってみることにした。あてのない旅だから、歩く速度はゆっくり。今は菖蒲の花の季節ではないので、花が咲いたときの状況を頭に思い浮かべながら思いにふける。

 するとしばらくして『夢塚』と書かれた碑に出くわした。普段なら間違いなく通り過ごしているはずだが今日は違った。ゆっくり覗き込んでみる。

 そこには松尾芭蕉の句があった。『旅に病んで夢は枯野をかけめぐる』と芭蕉の辞世の句の後に『夢塚』と石碑自体のタイトルと解説が書かれてあった。

 それによると、松尾芭蕉は、まだ無名の修業時代に同行3人で太宰府天満宮に参詣したことがあった。

 しかし、満足のいく良い句ができなかったので、再度足を運んで吟じ直したいと思っていたと伝えられている。しかしその時を得ないうちに西国への旅の途中、大阪で亡くなってしまった。

 この夢塚は、芭蕉の没後150年忌に当る1843年(天保14年)10月に、その芭蕉の思いを偲んで蕉風俳諧を受け継ぐ菊屋平兵衛などの弟子たちで建てたそうだ。

 実はここ太宰府天満宮で芭蕉の句碑をもうひとつ発見した。本殿右手の門を出た正面に建っている。

 「梅が香に のっと日の出る 山路かな」 

 一緒にある解説にはこうある。この句は「わび」「しおり」を詠う芭蕉の俳句のなかで「軽み」を加えた代表作。"のっと"という表現は、当時、滑稽俳諧(こっけいはいかい)と称して、もてはやされた。

 なるほど"のっと"というのは、きっと茶目っ気タップリのヒューマニストとしての芭蕉の一面を表現したものだろう。

 実は芭蕉については、先日このブログ上で『不易流行』について書かせてもらったときに、その伝記などを研究していたので、より一層感慨深いものがあった。

 この碑の前を通った時に何かピンと来るものがあったのはそのためだろう。

 芭蕉の伝記(小倉肇著『松尾芭蕉』)を読むとこの辞世の句についてこんなくだりがでてくる。

**********

 大作『奥の細道』が出来上がり、芭蕉の心は既に次の旅路の空に飛んでいた。1694(元禄7)年5月のことであった。芭蕉のもとへ友人の杉山杉風がやって来て訊ねた。

 『今度はどちらまで行かれます?』。すると芭蕉は『これといった目当てはないのですが、ことと次第によっては、四国・九州まで足をのばしたいと思っています。』と。

 (やはり芭蕉の心は太宰府に強く引き付けられていたのかもしれない。)

 数日後、芭蕉はお供を連れて江戸の町をたった。途中東海道を通り、生まれ育った伊賀上野に立ち止まる。兄や弟子たちの好意で芭蕉のために新しく作くられた庵に住み着くこともなく、京都、大阪へと旅は続く。

 この頃から芭蕉は体調を崩し、病に寝込んでしまうのであった。その年の10月8日、芭蕉の身を案じて多くの弟子たちが集まった。
 『筆と紙を用意して欲しい。』病の床で芭蕉は弟子たちにそういった。

 そばにいた呑舟という弟子に書き留めるように言って芭蕉は一句詠んだ。

 『旅に病んで なおかけめぐる夢心』

 呑舟はすばやく書き留めて『なおかけめぐる夢心―ですね。』と芭蕉に確かめた。すると芭蕉は目をつぶったままで、

 『いや、かけまわるではよくありませんね。 ― そうです。今一度書き直してください。』そういうと低い声で読み直した。

 『旅に病んで夢は枯野をかけめぐる』

 旅先で病んでしまっても、私の見る夢は厳しい冬の野をひとりでつづけている、自分の姿なのです。―
私の一生は旅に始まり、旅に終わりました。

 その四日後、多くの弟子たちに見送られながら、芭蕉はあの世への新たな旅路についたのだった。五十一才の生涯だった。

(原文をもとに加筆しました。)

***********

 芭蕉はどんな天満宮の夢を見たのだろうか。 芭蕉の夢が果たして、どんなものか、こればかりはあの世で芭蕉に会って確かめるしかない。

 しかし、私の頭の中には芭蕉が夢に見たここ太宰府の景色がぼんやりと浮かんできた。

 まだ浅い春の日に、ほのかに咲いた梅の香りにうっとりと酔いしれ、名句が浮かんで得意気な若き日の自分を思い浮かべているのかもしれない。

 太宰府で見つけた夢塚は、病にふせった芭蕉の夢の中に、思わず私の心まで引き込んでしまった。

 しばらくして我に帰った私は、菖蒲池の端をまっすぐ進み宝物館の方に向かっていった。

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2007年8月 2日 (木)

【旅行】太宰府発見〜お金の貯まる10ヶ条

先日、博多出張の帰りに太宰府に立ち寄った。中学の時の修学旅行で行ってから、今までに太宰府へは2、3度来ている。観光であったり、誰かの合格祈願が目的だった。

 しかし今回は天満宮の隣に新しく出来たばかりで地元では話題の九州国立博物館を見に行くのが目的だった。最初は。。。。。

 歯切れが悪い書き方をしたのは、実は乗り換えのために西鉄の天神駅につき、太宰府までの往復券を買って改札口まで来たときに『本日休館』の張り紙を見てしまい、当初の計画が狂ってしまったからだ。

 しかたないな。。。。。その時閃いたのだ。菅原道真は学問の神様だが、和歌など文章の達人でもあったはず。さすればブログを始めた私としては少しでもいいものが書けますようにお祈りに行くことにしよう。と仕切り直しをすることにした。

 電車に揺られて太宰府についた。日差しが暑い。聞けば福岡はその日に梅雨明け宣言がでたそうだ。道理で暑いはず。思わず帽子を買って急場をしのいだ。

 急いでいたのでデザインなど気にせず一番安いものを適当に買ったが、後から私立探偵の金田一耕介に似ていると言われ、内心やったと喜んでいる。

 さて天満宮についたのだが、ただお参りして帰るだけなら、ものの30分もかからない。しかもその日は博物館を見る予定だったので他の仕事は入れていない。その日の内に大阪に帰ればいいだけだ。

 『さあ、どうしよう?』こんなことは滅多にあることではない。仕事であれ、休日であれ、予定や計画に追われることはあっても、全く空白のブラックホールとなってしまったからだ。

 まあ、いいや。人生こんなこともあるだろう。今日は1日風の吹くまま気の向くままで行くことにしようと心に決めたのだ。

 そうと決まれば道草大いに結構!今日1日思いっきり道草を楽しんでやれということにしたのだった。あてのない旅、ちょっとした冒険旅行の始まりだ。

 太宰府天満宮についた。大きな鳥居をくぐると、正面には『ご神牛』の像が迎えてくれる。天神様と言えば牛だが、この牛は太宰府に流され失意の内に亡くなった道真公の棺をいれた車を牛に引かせ、ついた先がここ太宰府天満宮だったことからシンボルだ。

 ここを左に曲がると真っ直ぐ先には情緒ある古い池とそこにかかった二つの太鼓橋があり、そこを真っ直ぐ行けばすぐに境内だ。

 境内には有名な『飛松』の木があり、横には『東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ』の有名な句碑がある。

 また道真公のお墓の上に建てられたという立派な朱塗りの神殿や、合格祈願のお札を扱う社務所もあるがお参りだけなら、ものの10分か15分で終わってしまう。いつもはこのコースでお参りして帰っていた。

 さて次の瞬間、少し咳き込んで喉が痛いので、どこかで、のど飴でも買おうと思い、太鼓橋の手前を右に曲がると奥に売店が見えるので歩いて言った。今まで通ったことのない道だった。

 正面にある菖蒲池と書かれた池の手前に、観光地ならどこにでもあるような食堂兼土産物屋がある。私はさっそくのど飴を探した。すると昔ながらの袋に入った、大根おろしのエキス入りののど飴を渡された。

 ところが次の瞬間、私の目を釘付けにして離さない土産物を見つけたのだ。おそらく普段先を急いでいるときならまず間違いなく目にも止めなかっただろうが。

 それは、観光地の土産物屋でよく見掛ける長生きのコツとか書かれた手拭いと同じような類もので、『お金のたまる10ヶ条』と書かれた布で出来た物入れだった。

 物入れ自体必要はなかったのだが、そこに書かれた文章がやたらと胸を打ち響くのである。日頃、経営コンサルタントとして感じていたことが実によくまとまって書かれている。

 その文章に引き付けられるように、思わず買ってしまった。そして直ぐ様ブログに書き込もうと、茶店の中で休ませてもらい、一生懸命携帯に入力した。

 以下がその10ヶ条である。
**********

『お金のたまる人』10ヶ条

(1)感謝の生活をする人
(2)収入内で生活する人
(3)夫婦仲の良い人
(4)金品を大切にする人
(5)健康に心がける人
(6)独立自尊心の強い人
(7)仕事を趣味とする人
(8)一事を貫く人
(9)常に節約する人
(10)儲けをあてにせぬ人

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ざっと見ていれば、当たり前のことが書かれたどこにでもある普通の文章に見える。

 しかしよくよく吟味して読んでみると、全体として精神的心構えにはじまり、まずお金の使い方、お金を大切にする仕方といった支出面、貯蓄面・運用面に触れている。そして稼ぐ上での仕事面での留意事項があり収入について述べてある。

 さらに生活をする上で、健康、家庭生活など基礎となる点も忘れていない。

 特に感心したのは、最後の一言の(10)『儲けをあてにしない』だ。

 よくぞ言葉にして言って下さった!という感じだ。
 『儲けは努力した結果なんだからあてにしてもしかたがない。それよりも為すべき事に集中し努力を積み重ねよう』と確かに心に余裕があるひとは一番強い。真にお客様のことや商品・サービスの向上に専念出来るからだ。

 しかし、現実はその反対をやっている人が多い。来月の支払いをどうするか、手形を落とすには、資金繰りをどうしようか、給料は払えるか、いかに税金を少なくしようか、来月の売り上げでいくら回収できるだろう、どこか低利でお金を貸してくれるところはないかなどなど。

 本来お客のためには直接関係ないはずの資金繰りや税金の話、優秀な人がないなどの内向きの話に大半の意識とエネルギーを使っているのが、大方の経営者の偽らざる現実だろう。

 それだけに、(10)儲けをあてにせぬ人はなかなか言えるものでもないし、出来ることでもない。

 それからもうひとつ(6)独立自尊心の強い人、というのも、言い得て妙だ。普通は安易に借金をしたり、ついつい他人の力を当てにしたりして経営を考える人が多い。

 他を頼り人をあてにしていたのでは、ものごとは本来進んでいかない。そんな人には従業員であれ、得意先や仕入れ先もついていかないだろう。

 どのような状況でも自分の頭で悩み考え、自分なりの哲学なり、ポリシーをもって望まねば第一説得力に欠ける。

 しかも安易に借金すれば、一時は楽にしのげたり、短期に売り上げを伸ばせるかもしれないが、逆に後々自分の首を絞める結果になる。

 さらに言えば、今のような成熟した市場では他のものまねはすぐに飽きられてしまい、メッキが剥がれてしまう。独自の商品、独自のサービス、独自の経営ノウハウと、他にはない独自性やオリジナリティーが必須だ。

 この独自性が基盤にあってこそ真に市場に受け入れられ、永く収益貢献してくれる、ナンバーワンであり、真のオンリーワンが生まれる。

 とまあ、普段仕事でしゃべっているときのような経営の専門用語で解説してしまったが、この10ヶ条がいいのは誰でも分かる平易な言葉で物事の核心をついているところだ。

 しかも整理し直してみると、網羅的であり体系的でありもれもない。確かにこの10個が実現すれば、間違いなくお金がたまるだろうと確信が持てる。

 ただ残念なのは著者がだれであるかどこにも書かれていないことだ。しかし、名前はなくても、随分と苦労し経営の分かった人だろう。

 うーーーん、良い文章だ。と携帯に入力し、改めて文章を味わい吟味し、茶店で出してくれた冷たいお茶を喉に流し込みながら、しばし時間がゆったりとすぎるのを楽しんだ。

 心に余裕を持つことは大切なことだ。普段は田舎の子供だましのオモチャが、と馬鹿にしていたものが宝の山として光だしてくるからだ。

 やがて興奮した面持ちで茶店を後にして新たな発見の旅に出るのだった。


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2007年8月 1日 (水)

【旅行】伊勢志摩の旅〜本当のおもてなし

 伊勢志摩の旅の初日、伊勢神宮参拝を終えて私はバスで鳥羽に向かった。近鉄鳥羽駅には、本日の宿であるタラサ志摩への送迎バスのりばがある。

 ついてみると立派なラウンジがあってすでに同じ目的地を目指す先客が何人も待っていた。

 私のイメージでは、タラソテラピーを目玉にしたリゾートホテルと聞いていたので、セレブのご婦人か若いOLの女性客ばかりかと思ったら、意外にも家族連れや中年の男性客も目立つのだ。

 資料を読むとタラソテラピーとはギリシャ語の「タラサ」=海と、フランス語の「セラピー」=「療法」からなる 造語で、海水、海藻など、海の資源を用いて身体を内側から活性化させ自然治癒力を 高めていく海洋療法だそうだ。

 ちょっとおしゃれなラウンジを後にした我々はバスに乗り込む。伊勢志摩の独特の海岸の景色が眼下に続く。おだやかなうち海に所々にぽっこりとした島々。海岸もいったりきたりのゆるやかな稜線。

 なんと行っても、そこかしこに真珠の養殖の棚が景観の中に絶妙にマッチし海面に浮いている。

 バスに揺られること約30分。どんどんと都会の雰囲気から伊勢志摩の美しい自然の中のリゾートにやってきたなという開放的なリラックスした気分になる。

 バスはしばらくして、視界が大きく開け、目の前には大きな砂浜を望む立派なホテルが現れる。ここが今日の宿だ。

 妻の方は何時間も先に到着しお目当てのタラソテラピーを楽しんでいる。ホテルについた私は一人部屋に向かった。

 もともとこのホテルを選んだのは妻で、私は伊勢神宮に参拝できるのと、ホテルのおいしいご馳走目当てでついてきたわけで、あまりホテルのことは知らなかったし特に興味もないし、期待もしていなかった。

 それにホテルについてからの予定は特になかった。まあ言ってみれば、妻のお供である。

 玄関ロビーを入ってから全面は白いビーチと大きく真っ青な海が広がり景色は素晴らしい。

 部屋に一人でついた。当然妻はタラソテラピーの真っ最中。全室オーシャンビューのホテルなので景色はいい。天井も高く、部屋も広くてゆったりしている。くつろぐにはもってこいだ。

 することもないのでテレビをつけて、ホテルの案内のビデオを見た。タラソテラピーとエステやプールなど21コースの説明、そして健康に気を付けたというレストランの説明が続く。

 驚いたのは本場のフランスと同じ気候や海水の条件をだすためには、ここ伊勢志摩の立地が一番いいこと。一人辺り何トンもの海水を使用するので海辺でなくてはならないということだった。

 『コースは全部で21コース。すべてご体験いただくには、5泊6日が必要です。』というリピート客作りを意識したナレーションは少し笑った。

 見ていて目を引いたのは結婚式場だ。エーゲ海の青く深い海の色と、真っ白な白壁の家々という、外国映画に出てくるようなイメージの教会なのだ。

 すべて透明なガラスを基調に真っ白な壁とバックは真っ青な海。白い十字架が全面ガラス張りのバージンロードと垂直にクロスし真っ直ぐ大海原のなかに吸い込まれていく。

 いかにも大自然の伊勢志摩ならではの西洋風『借景』である。僕が女性でもここで結婚式できたらなと自然に憧れるだろうと思った。

 しばらくして妻が帰って来て、タラソテラピーの感想を聞いた。『すごいよかったよ。肌にもいいのが実感できた。』と。大変リラックスしているのが普段と違う表情でよく分かる。まあ、とりあえず良かった。お供としては安堵した。

 さあ、待ちに待った食事の時間だ。一様フランス料理のコースらしい。宿泊のパックに入っているらしく妻が食券を渡した。

 内容は普通の結婚式に出てくるようなメニューだ。特徴はやたらミネラル・ウォーターの種類が多いこと。ざっと30種類はあるだろうか?

 水へのこだわりはわかるが、どれを頼んでいいか分からないので、ルイ14世が愛したという炭酸入りのものを頼んだ。

 メニュー自体は普通なのだが、素材は伊勢志摩でとれる新鮮な魚介類を中心にしたもの。少し他と違うのは味付けだ。

 こてこてしたソースは使わず素材そのもののだしを生かし、全体に薄味で塩分は控えめだが、品があって美味しくいただける。カロリーも低く健康的だ。

 このホテルは、全体として『ロハス』の思想とコンセプトへのこだわりがあるとのことだ。

 最近時々耳にするこのロハスという言葉だか、「Lifestyles Of Health And Sustainability」の略。

 一般的な説明では、「地球環境保護と人間の健康を最優先し、持続可能な社会の在り方を志向するライフスタイル」となっている。
 また、このライフスタイルを実践しようとする人を「カルチャラル・クリエイティブ」と称し、「地球環境を含め、人間関係・平和・自己表現や自己表現に深い関心を持つ人々のこと」というそうだ。

 要するに簡単に言うと、売上、利益、生産性、合理化、経済成長、効率、物質主義、お金、権力、競争、排他的、上下関係、お酒、接待・つきあい、新地のクラブ(?)などなどこれまでの『男性的競争社会の価値観』から、すべてを根本的に見直そうというものだ。

 それをホテル全体の経営に活かそう、貫こうというのだろう。聞けばここの経営者は海外の有名絵画を多数あつかう、著名な美術商らしい。道理でセンスがちがう。

 そういわれると、部屋に飾られた絵や調度品などはかなり本格的で工夫をこらしているのがわかるし、書籍が無料で借りれるが、美術書や芸術などのセンスのいい本を厳選している。

 そういわれると他にも気になることはいくつもある。このホテルはコンビニがない。ショップも狭くブランド品はない。

 レストランも和食と洋食一つづつしかない。朝食はバイキングだか、小松菜ジュースなど自然のものが多く、全品カロリー表示がついている。

 またロビーにも廊下にもどこにも時計がない。バスも一時間に一本。タバコの自販機はあるけどわざわざ、目隠しになる壁の裏に誰の目にもつかず隠しておいてある。

 つまり、機能的で便利でエキサイティングで刺激に溢れ、合理的なものはないのだ。

 さらに私が一番気に止まったのはここの従業員の接客だ。しっかりと教育を受けているのは分かるのだが、どこかマニュアル的な冷徹さや形式的なところがない。

 田舎臭いところもあるし、スピードもゆったりしている。都会の高級ホテルと比べると(大変失礼な言い方だが)どんくさいかもしれない。

 しかし、礼儀は正しいし、上辺のウソくささや鼻につく嫌らしさがなく、心底お客様のために『一生懸命』やっているのが素直に伝わる。

 夜10時回った時間に食事を終えてエステコーナーの前を通った。店じまいをしていた女性のスタッフが、『いかがですか?』と勧めてきた。『私も実際やっていてもう気に入っているんですよ。どうですか?』

 お客にものを勧めるというより仲のいい親友に心からどう?と言っている感じだ。

 また朝食の時一人のボーイさんに『向かえのビーチはプライベートビーチですか?』と質問したときだ。明らかに中国人と分かるたどたどしい受け答えをしたので、『ここも他と変わらず人件費の削減か』と思って少しがっかりしていた。
 しかし、しばらくして彼が『ここは私たちの所有ではありませんが、自由に海岸で泳いで頂けますよ。』とたどたどしい日本語で必死に説明してくれたのだ。
 プライベートビーチかどうかだけ答えれば済むのにである。

 ここのホテルがどれほどの来客があり、売上がどれ程か知れない。仕事でないから、ここの決算書を見て詳しく分析したわけでもないが、まあ妻は義母を連れて是非また来たいと有頂天だ。

 この時私は一つのことを思い出した。もともとhotel(ホテル)の語源は、hospital(病院)と同義で、主人(host)が見知らぬ人を客として、歓待して泊めるところがベースである。

 さらにこの言葉が発展して、hospitality(歓待、『おもてなし』)という言葉が生まれたという。

 アメリカの南部に行くと本当に心暖まる親切に出会うことが多いが、これをSouthern hospitality(サザン・ホスピタリティー)というようにな言い方をするがまさにこのことをいうのだろう。

 都会の雑踏と喧騒でストレスをため身も心も傷付いた人々を心から癒す場所。ホテルであれ病院であれ、心も体も癒す心からの『おもてなし』の空間なのだろう。

 そんなことを感じながら夫婦共々心も体もリラックス出来た伊勢志摩の旅だった。


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2007年7月31日 (火)

【旅行】伊勢志摩の旅〜伊勢神宮御垣内参拝

 先週の土日28、29日と夫婦で伊勢志摩に旅行に行ってきた。今回は結婚10周年記念の旅行だから、特別な旅だ。

 実はもともとは義母(妻の母)も一緒に行く予定だったが、直前に腰を痛めてしまい、夫婦二人だけの旅行になった。

 またさらにありがたい話に結婚10周年記念だからということで、義母が私達夫婦に、プレゼントしてくれたということで、喜びもひとしおだ。

 わたしごとだがこの場をお借りして感謝の言葉を申し述べたい。『お義母さん、素敵な旅を有り難うございました。とても素敵な思い出になりました。お義母さんも早く腰を治して、いつまでも長生きしてください。』

 ということで、今回はこの私達夫婦の伊勢志摩の旅の旅行記をお伝えしよう。

 大阪のなんばから近鉄特急に乗り、約2時間ちょっとで伊勢に到着する。お昼ちょっと過ぎに伊勢市駅に着きここで私だけおりた。目的は伊勢神宮だ。

 初日は夫婦それぞれの好きなところを行き、それからホテルで落ち合うということにしていたのだ。

 同じ時間、妻は本日の宿である、ホテル&リゾート『タラサ志摩』に直行しお目当てのこのホテルの目玉のタラソテラピーをしてもらうことにしていた。

 タラソテラピーと言われてもご存じない方も多いだろうが、これは『海水・海藻などの海の恵みを活かし体を内側から活性化させていく自然療法』のこと。

 エステ、エアロビ、トレーニングジム、リラクゼーションなどを総合的に取り入れた『癒しの楽園』みたいなもので、何か今セレブ(?)な主婦たちの間で話題のスポットらしい。

 私は伊勢神宮参拝、妻はタラソテラピィー。とまぁ、それぞれ初日はそれぞれ別行動することにしたのである。

 いままで伊勢神宮は近いこともあって、一年に一度はお参りしている。実は『漣(さざなみ)』という大盛エビフライで有名なお店があって、妻のお気に入りだというのも毎年参拝する理由の一つだ。

 昨年も7月下旬に参拝し、20年に一度の式年遷宮というお祭りの『お木曳き』というご神木を引くという行事に偶然出くわして感激したのを覚えている。

 実家が名古屋と言うこともあり、子供の頃からこれまでにもう何度も参拝したが、実は今年ほど緊張し気合いが入った参拝はなかった。

 それは、長年の念願であった『御垣内(みかきうち)参拝』をするからだ。

 御垣内参拝とはあまり聞きなれない言葉だが、一般に我々が伊勢神宮にお参りに行くと、神殿の前の入り口の白い布の前から参るのが普通だ。

 特別に許可を受けた場合に限って、神殿を取り囲む囲い(垣内)の中の白い砂利の上で、直接神殿を見て拝むことができる。これが『御垣内参拝』だ。

 実は子供の頃から、お正月などに伊勢神宮に行く度に、多くの人が白い布の前から押し合いへし合いしながら、祈っていて、お賽銭すらまともに入れられない状態をいつも体験していた。

 しかしそんな中、悠然と垣内でお参りする人を見て『あの人たちは一体どんな人たちなんだろうか?』、『よほど特別な人たちなんだろうな?』、『いつか僕もあの中でお参りしたいな』と思っていた。

それが2、3年前のことだった。偶然ある本で20年に一度の式年遷宮に寄付をすれば、この御垣内の特別参拝が出来ると知ったのである。そこで今度行った時は、是非にと思っていた。
 ところが昨年は残念なことに、背広とネクタイで正装して行かないと許可してもらえないと知らなかったので泣く泣く諦めて帰ったのだった。

 しかし、今回は念には念を入れて、事前に電話で確認しまさに満を持して、御垣内参拝に臨むことにしていたのである。

 ところで話しは変わるが、先日週刊紙を読んでいたら、この伊勢神宮の御垣内参拝が別の意味で注目を集めていることを知って驚いた。

 かつて『いいじゃないか躍り』ということで幕末にお伊勢参りが全国的に爆発的なブームを巻き起こしたことは有名だが、今また第2次ブームが起こりつつあるということは皆さんご存じだろうか?。

 実は最近のスピリチュアル・ブームの影響で、伊勢神宮が強力なパワースポットとして注目されているのだ。

 パワースポットというのは、宇宙の気が集中し流れる特別な場所で風水では龍穴などと呼ばれる場所のことである。実は伊勢神宮は日本最大のパワースポットと呼ばれているそうだ。

 さらに神宮の敷地の中でも最もエネルギーの強い場所が天照大神が祭られている内宮の神域『御垣内』と言われている。

 また伊勢神宮と言えば、藤原紀香が陣内智則からプロポーズを受けた場所として一気に人気に拍車がかかっている。旅行代理店によればOLの『憧れの旅行スポット』にもなっているそうだ。

 話しはそれたが、私は毎年回るルートである、神宮外宮から月読宮、猿田彦神社、おかげ横丁からいよいよ内宮についた。いつものように手を洗い口を注ぎ、ゆっくりと深い森の中を内宮の神殿に近づいていった。

 夏休みに入ったばかりで子供連れやカップル、外国人がたくさんいて街中の賑わいとは変わらなかった。

 やがて石段を一歩一歩のぼり、日本の総氏神である天照大神がまつられた内宮の前にたった。

 本来なら、ここで雑踏のなかでお参りするのだが、今日は特別である。外宮の社務所で寄付を済ませ、『特別参宮章』をすでにもらっていたので、本殿向かって左側の詰所の神官に券を見せ、特別参拝をお願いした。

 すると筆で記帳するように言われ、記帳がすむと柵の扉が開けられ中に案内される。荷物はわきにある荷台の上に置いて、いよいよ待ちに待った御垣内参拝が始まる。

 神官の方が礼をされるので後について礼をする。その後、神官が先に歩いていかれるので、ゆっくりとその後をついていく。

 その後本殿の向かって左側の塀の外を沿って中に入る。さらに本殿正面まで案内されると『二拝二拍手一礼の作法でお参りください。』と言われる。

 いつも以上に厳かな気持ちで心を鎮め手を叩きお参りした。あたりは垣の外とは違い、音一つない静寂の中で、少し冷たい冷気のような空気が地面から噴き上げる感じがする。

 真夏の暑い日差しが照りつける光線と地面から噴き上げる冷気とが交錯し不思議な空間にたたずむ自分を感じた。

 お参りは一瞬だった。しかしその後もゆっくりと時間が流れ、気持ちは実に清々しいものだった。

 お参りが終わったら行きに来た道をゆっくり帰っていく。足元がかなり大きめの玉砂利なので転ばないように一歩一歩踏みしめて、ゆっくりと心を鎮めながら歩いていった。

 以上が、私の伊勢神宮御垣内参拝の初体験の報告である。


 なお私も是非体験したいと思われる方にその参加方法と注意事項をお話ししよう。

 まず内宮・外宮どちらでもいいから、先に行った方で社務所に行きそこで『式年遷宮のご寄付の特別参拝をお願いしたいのですが。』という。寄付は家族の内代表者一人が最低千円以上寄付することになっている。

 その時、筆で自分の名前が書かれた寄付の証明書と絵葉書がついた、『特別参宮章』がもらえる。そして絵葉書から切り離し特別参宮章を手渡してくれる。

 実はこの『特別参宮章』は内宮、外宮共通券になるので、一旦もらったら、次からは社務所には寄らず、直接本殿に行き、神官に渡せば手続きは終了と大変簡単である。


 なお『特別参宮章』の裏にある注意事項としては下記4項目が書かれている。

********************

(1)本章は神宮式年遷宮に奉賛された崇敬者に贈る参宮章です。
(2)本章のご使用は記名ご本人(法人及び団体の場合はその代表者)に限ります。
(3)本章で(内宮および外宮の)御垣内特別参拝(みかきうちとくべつさんぱい)が出来ますので、ご参拝の節は内宮及び外宮の宿衛屋にご提示下さい。

 なお男性は背広・ネクタイを着用いただき、女性はスーツまたはこれに準じたもので、ともに不敬に当たらない服装でご参入下さい。

(4)本章のご使用は1回限りです。再交付いたしませんので大切に保管下さい。
********************

一番注意がいるのは、(3)の服装。特に家族が一緒に参拝する場合、連れの人もきちんとした服装の必要があるので気を付ける必要がある。

 私自身今まで知らなかったとはいえ、案外簡単に出来るものだと今回はじめて知った。

 これほどの清々しさは、都会の雑踏と喧騒の中では絶対に味わえないものだろう。これを機に次回からも必ず御垣内参拝しようと思う。

 みなさんも今年の夏休みにお伊勢さんに出掛けてみるのもいいかもしれない。パワースポットの不思議な力が授かるかも!?

【問い合わせ】伊勢神宮

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